Tuesday, August 23, 2016

現代日本人文芸:二宮正治小説:SMAP解散は国民の目にどう写ったか:第2回

「いったいだれが、どこの女性が木村拓哉をサポートしているんだろうね」

 ジャイアンツ女子が吐き捨てるように言う。

「ほんまや、よっぽどジャニーズ事務所の社長に気に入られて長年チヤホヤされたんちゃうか」

 タイガース女子が相槌を打つ。

「他のメンバーは自分のファンを確実にもっとるけえ、面白うないわいねえ」

 広島出身のカープ女子が話を続ける。

「これ以上SMAPとしても活動は無理よ」

「ほんまや」

「一人ひとりで活動したほうがええ」

 それぞれが自分の思いを呟く。

「それにしてもキムタクは今後どうやって生きていくんだろう」

 ジャイアンツ女子が心配そうに呟く。

「子どもやないんやから、自分で決めなあかん」

「ほんまよう。でも俳優やるにしても難しいじゃろうねえ」

 タイガース女子、カープ女子が言葉を続ける。

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