Thursday, December 29, 2016

現代日本人文芸:二宮正治小説:小池百合子都知事が歩く道:第2回:この物語はフィクションです。

「二宮正治さん、自民党都議連の若手が新しい会派を結成するそうだ」

 仲間が二宮正治にこう言った。

「小池都知事は自民都議連に風穴を開けた」

 違う仲間が呟いた。

「まあ、日本中の若者特に十代の若者が小池都知事を応援しているので、将来の事を考えたんだ

ろう。賢明な選択だ」

 二宮正治が仲間に呟く。

そしてこうも言った。

「小池都知事は東京だけでなく、日本を変える」

 仲間の女子大学生が、

「日本を変えるかもね」

 こうも言った。

「優秀なスタッフを揃えないと」

「そうだ、世界のコイケになるのだ」

「東京は世界の大都市のモデル都市になる」

 みんな鼻息が荒い。 

 

Tuesday, December 27, 2016

現代日本人文芸:二宮正治小説:小池都知事が歩む道:第1回:新連載

 二宮正治は小池百合子の歩む道に確かな手応えを感じていた。

「マスコミの中には小池百合子の事を悪くいう社もあるが、おおむね評判はいい。何よりうれしいの

が、若者に高い評価を得ている事だ」

 二宮正治は満足していた。

「東京が変われば日本の地方が刺激を受けて変わる。おれの生まれ故郷の広島も変わり始めた。

潰れる寸前の状態まで追い込まれていたが、復活への道を歩み始めた。小池百合子のおかげだ」

「二宮さんの目に狂いはなかったね」

 仲間がこう声をかける。

「おかげさまで、うまくいったよ」

「何よりも小池百合子には十代、二十代の支持者が多い事だ」

 二宮正治とその仲間は顔を見合わせた。

「小池百合子をリーダーに日本の政令指定都市は連携を深めて日本創生を目指すのだ」

「そうだ。国民一人ひとりが日本創生を目指す気概がないと」

「それにはまず東京創生だな。みんなでこれからも小池百合子を応援しような」

 二宮正治とその仲間はもう一度顔を見合わせた

 

 

Tuesday, August 23, 2016

現代日本人文芸:二宮正治小説:SMAP解散は国民の目にどう写ったか:第2回

「いったいだれが、どこの女性が木村拓哉をサポートしているんだろうね」

 ジャイアンツ女子が吐き捨てるように言う。

「ほんまや、よっぽどジャニーズ事務所の社長に気に入られて長年チヤホヤされたんちゃうか」

 タイガース女子が相槌を打つ。

「他のメンバーは自分のファンを確実にもっとるけえ、面白うないわいねえ」

 広島出身のカープ女子が話を続ける。

「これ以上SMAPとしても活動は無理よ」

「ほんまや」

「一人ひとりで活動したほうがええ」

 それぞれが自分の思いを呟く。

「それにしてもキムタクは今後どうやって生きていくんだろう」

 ジャイアンツ女子が心配そうに呟く。

「子どもやないんやから、自分で決めなあかん」

「ほんまよう。でも俳優やるにしても難しいじゃろうねえ」

 タイガース女子、カープ女子が言葉を続ける。

Sunday, August 21, 2016

現代日本人文芸:二宮正治小説:SMAP解散は国民の目にどう写ったか第1回:

カープ女子のみならず、巨人女子や阪神女子及びセ・リーグ各球団の女子をかき集めたセイジは

結成当時からいるプロ野球女子に語りかけていた。

「SMAPがとうとう解散したね」

 このセイジの言葉に、

「子供の頃から活躍していた人達だから、一つの時代が終わったって感じがする」

 23歳のカープ女子がこう反応すると、26歳の巨人女子が、

「セイジさんが数年前から木村拓哉の人気が若い女性に通用しなくなっていると警告し続けたのに

聞かなかったよね。あの時にもっとしっかりと手を打っていればこんな事にはならなかった」

 ポツリと呟く。

「かつては若い女性に抱かれたい男NO1と言われた人なのに」

「日本人男性のパンツ(下着)を変えた人よ」

「今はもう他のメンバーの足をひきずる存在でしか無い」

 カープ女子を始めとしてプロ野球女子の声は手厳しい。

セイジはみんなに言い聞かすというより、自分に言い聞かすように、

「キムタクは次に出演する作品でコケたら将来がない」

 こう呟いた。

Monday, August 1, 2016

現代日本人文芸:二宮正治小説:東京都知事選:第14回:(この物語はフィクションです)

 小池百合子は増田寛也に百万票以上の差をつけて勝った。

「長年の心のもやもやがなくなり心が晴れた。本当にうれしい」

 小池百合子の体の底から沸き上がってくる喜びは、

自民公明推薦の候補を破った事もあるが、

それよりもっと大きい喜びは、

「数多くの女性票を得る事が出来た」

 この事である。

「この日本国には見えざる姥捨て山」

 これが存在する。

「私は最近この見えざる姥捨て山の住民になっていた」

 この思いが脳裏によぎる時、

小池百合子の目からは涙がこぼれ落ちた。

他人には決して見せない涙を。

「がんばるぞ」

 小池百合子は当選の次の日、決意を新たにするのだった。

Sunday, July 31, 2016

現代日本人文芸:二宮正治小説:実録東京都知事選:第13回:(この物語はフィクションです)

 小池百合子は都知事選に確かな手応えを感じていた。

東京都民だけでなく、東京を愛する世界各国の人々が、

「小池百合子さん、がんばって。東京をもっともっと光り輝かせて」

 こう言ってくれるのだ。

「世界の大都市との都市外交もお願いします」

 こうも。

「この難しい時代を東京を操縦できるのは、国会議員を長年勤め内外の事情に詳しい私しかいな

い」

 実際世界の要人が、

「あなたが都知事になたら東京を訪問しますので」

 こう言ってくれている。

「今日夜中には祝杯をあげたい」

 小池百合子の心と体には自信がみなぎっていた。

Saturday, July 30, 2016

現代日本人文芸:二宮正治小説:実録東京都知事選:P12:(この物語はフィクションです)

 ある学者が小池百合子が東京都知事に就く事による経済効果について語ってくれた。

「この日本の国は世代の断絶が存在する。ちょうど小池百合子氏が生まれた昭和二十七年と一歳

年下の昭和二十八年生まれの人達の間には見えざる川が存在する。仮に日本人全部を揺すって

混ぜてもしばらくすれば、必ず昭和二十七年以前に生まれた人々と昭和二十八年以降に生まれた

人々に別れる。だからこの日本国では個人消費が伸びないのである。小池百合子氏以上の年齢

の人々の個人消費量は何と日本人全体の半分に相当するのだ。

 小池百合子氏が都知事になったら、同じ年代のやそれ以上の年代の女性が刺激を受けて必ず

個人消費がうなぎのぼりに跳ね上がる。日本経済を刺激する事ができるのだ。

『小池百合子氏が頑張っているなら私も頑張ろう』

 こんな風にね。

 実際、今小池百合子氏は光り輝いている。それに小池百合子氏は世界の要人と五分で話ができ

る強みがある。小池百合子氏が東京知事に就くことによる経済効果は計り知れないものがある」

 泣いても笑っても選挙運動は今日30日限りとなった。

「私は必ず東京都知事になる」

 小池百合子は心に誓った。