Saturday, July 30, 2016

現代日本人文芸:二宮正治小説:実録東京都知事選:P12:(この物語はフィクションです)

 ある学者が小池百合子が東京都知事に就く事による経済効果について語ってくれた。

「この日本の国は世代の断絶が存在する。ちょうど小池百合子氏が生まれた昭和二十七年と一歳

年下の昭和二十八年生まれの人達の間には見えざる川が存在する。仮に日本人全部を揺すって

混ぜてもしばらくすれば、必ず昭和二十七年以前に生まれた人々と昭和二十八年以降に生まれた

人々に別れる。だからこの日本国では個人消費が伸びないのである。小池百合子氏以上の年齢

の人々の個人消費量は何と日本人全体の半分に相当するのだ。

 小池百合子氏が都知事になったら、同じ年代のやそれ以上の年代の女性が刺激を受けて必ず

個人消費がうなぎのぼりに跳ね上がる。日本経済を刺激する事ができるのだ。

『小池百合子氏が頑張っているなら私も頑張ろう』

 こんな風にね。

 実際、今小池百合子氏は光り輝いている。それに小池百合子氏は世界の要人と五分で話ができ

る強みがある。小池百合子氏が東京知事に就くことによる経済効果は計り知れないものがある」

 泣いても笑っても選挙運動は今日30日限りとなった。

「私は必ず東京都知事になる」

 小池百合子は心に誓った。

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