Sunday, July 31, 2016

現代日本人文芸:二宮正治小説:実録東京都知事選:第13回:(この物語はフィクションです)

 小池百合子は都知事選に確かな手応えを感じていた。

東京都民だけでなく、東京を愛する世界各国の人々が、

「小池百合子さん、がんばって。東京をもっともっと光り輝かせて」

 こう言ってくれるのだ。

「世界の大都市との都市外交もお願いします」

 こうも。

「この難しい時代を東京を操縦できるのは、国会議員を長年勤め内外の事情に詳しい私しかいな

い」

 実際世界の要人が、

「あなたが都知事になたら東京を訪問しますので」

 こう言ってくれている。

「今日夜中には祝杯をあげたい」

 小池百合子の心と体には自信がみなぎっていた。

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