Thursday, July 28, 2016

二宮正治小説:実録都知事選:P10:(この物語はフィクションです)

「小池百合子は大年増で厚化粧の女だ」

 石原慎太郎氏が自民党総決起集会でこう発言した。

小池は腹が立つどころが呆れ返っている。

「断末魔の叫びだ。自民党候補も終わりだ」

 小池は心の底でこう呟く。

今日本中のみならず世界の人々が、

「小池百合子は光り輝いている」

 こう言ってくれているのだ。

「光り輝く小池百合子が光り輝く東京の知事になり東京を世界の太陽にするのだ」

 世界の人々はこうも言う。

「東京が今以上の力を持てば、色々な諸問題は解決に向かう」

 小池はこう確信していた。

「都市外交はこの小池百合子に任せて欲しい」

 自分自身に言い聞かせるように呟いて、小池百合子は今日の選挙運動へ取りかかった。

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