Wednesday, July 27, 2016

二宮正治小説:実録東京都知事選:P9(この物語はフィクションです)

「あと4日だ」

 小池百合子は27日朝早く起きて残り4日のスケジュールを組み立てている。

「当選したら、世界のリーダーを東京に呼ぼう。東京の良さ、日本の良さを知ってもらうのだ。私が

世界の主要都市に出かけてもいい。世界の人々にまず東京を見てもらい、そして地方を旅してもら

う。地方経済の回復にもお役に立ちたい」

 百合子の夢は大きい。

「主要三候補の中で経済は私が一番知っている」

 小池百合子は経済に関して自信を持っていた。

「だてに長年国会議員をやってきたのではない」

 夜明けのコーヒーを飲みながら自分に言い聞かすように、

「あとは四十歳以下の人々の気持ちをしっかりとつかもう。それが大事だ」

 こう呟いた。

「私は勝つ。勝って新しい東京をつくるのだ」

 この事を心に誓った。

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