小池百合子は増田寛也に百万票以上の差をつけて勝った。
「長年の心のもやもやがなくなり心が晴れた。本当にうれしい」
小池百合子の体の底から沸き上がってくる喜びは、
自民公明推薦の候補を破った事もあるが、
それよりもっと大きい喜びは、
「数多くの女性票を得る事が出来た」
この事である。
「この日本国には見えざる姥捨て山」
これが存在する。
「私は最近この見えざる姥捨て山の住民になっていた」
この思いが脳裏によぎる時、
小池百合子の目からは涙がこぼれ落ちた。
他人には決して見せない涙を。
「がんばるぞ」
小池百合子は当選の次の日、決意を新たにするのだった。
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