Tuesday, April 12, 2016

二宮正治小説:女性国会議員が恋をして何が悪い:第7回

 女性国会議員Aはかかりつけの医師Nとの恋の予感を感じていた。

「この人とは結ばれる」

 Nは酔を冷ましているAの為に歌をうたってくれた。

「街のどこかに寂しがりやが一人・・・・・」

 古典的フォークソング、真夜中のギターである。

二人は口をそろえて歌った。そしてその後Nが、

「今日はあなたのぬくもりがないと寝れそうもない」

 こう言う。

「私も同じ思いです」

 Aがこう言うとNは、

「ああうれしい」

 こう言ってNを抱きしめた。

「恋物語をつくろう」

「ええ」

 伴侶をなくした女性国会議員とそのかかりつけの医師の新しい恋の物語が始まる。

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