Sunday, March 27, 2016

二宮正治小説:女性国会議員が恋をして何が悪い:第5回

 女性国会議員Aの心と身体は燃えに燃えていた。

大好きな焼酎黒霧島を湯割りにして飲んだ。

「今日は黒霧島を飲んでぐっすり寝よう」

 こう思いながらチビチビ飲んでいたが、

目が冴えて余計に体が火照ってきた。

「誰か私を慰めて」

 こう呟くがどうしようもない。

Aは寝るのを諦めて自分の選挙区の若者が集うスナックへと向かった。

「これはこれはA先生ようこそ」

 若者がAを迎えてくれる。

「若い人はいいわね」

「A先生だって若いよ」

「もうあばあちゃんよ」

「そんな事ない」

 Aの週末の楽しい会話が始まった。

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