Monday, July 25, 2016

二宮正治小説:実録東京都知事選:P7(この物語はフィクションです)

 小池百合子はこの選挙に確かな手応えを感じていた。

メディアも、

「小池氏リード」

 こう伝えている。

小池は月曜日からの選挙運動の準備をしながら、自分が今回の都知事選に出る意義を自分自身

に言い聞かせた。

「私が出馬することにより、都知事になる事により、同年代の女性に勇気を与える事ができる。私

達の世代はちょうど古い世代と新しい世代の境界線にいて、何かと孤独な女性が多い。そんな女

性の希望の星に私はなろうと思う。個人消費の拡大も望める。私が都知事になる経済効果は起き

いのだ」

 そして、紅茶をゆっくり飲んで、

「誰にも真似のできない、都知事外交を展開してやる」

 こうも呟いた。

「飛躍しようとする女性たちの希望の星になるのだ」

 最後にこう呟いて小池は瞼を閉じた。

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